産業医科大学 産婦人科学
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早期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術
早期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術

早期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術について
過多月経とは

 初期子宮体癌に対し、当院では2012年から先進医療として腹腔鏡下子宮体癌根治術を行って参りました(2015年保険収載)。また開腹で行う子宮頸癌に対する広汎子宮全摘出術の方法論と有効性は、以前から確立されています。この2つの術式を応用し、世界各国で腹腔鏡下広汎子宮全摘出術が行われていますが、日本では現在限られた施設で施行されているに過ぎません。当院では2015年10月から先進医療として、早期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術を開始しました。

 従来の開腹手術を腹腔鏡で行うことにより、手術創(傷)が小さく美容的に優れ、術後の疼痛緩和・癒着が防止され、早期離床や早期退院が可能となります。
 高度の癒着がある場合、出血量が多くなった場合など腹腔鏡手術での実施が困難と判断される場合には直ちに従来の開腹手術に変更となります。また開腹術でも同様ですが、術後に炎症などにより膀胱、尿管、腸、腟に異常が生じ、再手術が必要なこともあります。
 腹腔鏡特有の合併症として頻度は低いですが、空気塞栓症、皮下気腫、術後の首や肩の痛み(数日間)が生じることがあります。
 手術後は開腹手術や腹腔鏡手術に関係なく再発の有無を検査するために、定期的に経過観察する必要があります。

適応

早期子宮頸癌(IA2期、IB1期またはIIA1期)
子宮頸癌とは、子宮頸部(入り口)に発生する癌であり、腟や膀胱・直腸に浸潤し、リンパ節や肺などその他の臓器に転移していく病気です。子宮頸部の腫瘍が4cm以下で膣壁の下方1/3まで病巣の広がっていないものをⅡA1期と表します。

過多月経

費用について

  • 早期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術は先進医療となります。
  • 「先進医療に関わる費用(手術費)」(933,060円)は、患者さんの全額自己負担となります。
  • 「先進医療に関わる費用」以外の、通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われます。一般保険診療と共通する部分は保険給付されるため、各健康保険制度における一部負担金をお支払いいただきます。

外来受診の仕方

腹腔鏡下広汎子宮全摘出術をご希望の方は、毎週主に火曜日(婦人科初診受付日)に、現在受診中の主治医の先生から紹介状を持って受診して下さい。

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